The Peking Acrobats


今日は UW の Meany Hall で The Peking Acrobats (中国雑技奇兵) を観てきた (1/14/2006 2pm の show)。


信じられない動きの連続!! ショーの間中、そんなバカな、ウソだろう、とびっくりしっぱなし。 これは、Cirque du Soleil のショーよりもすごい・・・と思った。 休憩を一回挟んで、2時間あまりの時間があっという間。


会場には、小さい子供たちをつれた家族がたくさん。子供たちも大喜びの様子だった。 中国系のお客さんは思ったより少なくて、満席の会場のうち (約1200人)、中国系の人は ちらほらと総数 50 人ぐらいしか いなさそうだった。 ほかのお客さんはすべて白人。 ショーの間中ずっと、驚きのため息と、拍手が鳴り止まなかった。 とくにステージのいちばん前で椅子を 10 メートル以上の高さに積み上げていってその上で逆立ちをするショーのときは、みんな息をつめてドキドキしながら見上げていた。 あのときは、みんな「これ落ちてきたら客席の人も大怪我するよ〜」とハラハラしていたと思う。 けど、幸い (?) 失敗はなくて大成功。 すごーい!! Fantastic, Surreal, Unbelievable, Amazing, Wonderful, とにかく感嘆の言葉を客席の人たちは探していた。 ショーの間、数度小さな失敗があったけれど、その凄さは観客にじゅうぶん伝わったと思う。


会場の外では、この人たちがカリフォルニアで公演したときの DVD を売っていたので、迷わず買ってしまった (^^;) なぜか、こういう DVD は一般の店頭で手に入りにくいように思う。


去年の2月ごろから、シアトルのアジア系イベントをいろいろ観て回っているけれど、このショーはその中でもピカ一っていう感じ。 '05年 3月の Beijing Modern Dance Company (Paramount Theatre)、'05年 6月の China Central Ethnic Song and Dance Ensemble (中国中央民族歌舞団; Benaroya Hall) に続く大ヒットのイベントであるのは間違いなし。なんだか中国の人たちのパワーとエネルギーを見せつけられている感じがする。 対する日本勢は、'05年 2 月の鼓童 (KODO; Meany Hall)、'05年 4月の諏訪内 晶子の Seattle Symphony との共演 (Benaroya Hall)、'05年 6月の近松座歌舞伎 (Paramount Theatre)、'05年 10月の文化女子大学のファッションショー (Broadway Performance Hall)、'05年12月の山陽高校吹奏楽部 (Meany Hall)、そして今度の '06年 2月のWARABIZAか・・・。 悪くないんだけど、中国発のイベントの荒削りで energetic な感じに比べて、日本発のイベントはなんだか落ちついた感じで丁寧にまとめてある感じ。


アメリカの中でのいろんな国のイベントの活発さとカラーは、なんだかその国の現在の勢いとか雰囲気を反映しているように思う。 シアトルという、比較的小さな都市ですらこれなのだから、ニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴ、サンフランシスコをあわせると、たぶんアメリカの都市というのは世界中の国々が競ってプレゼンテーションを見せつけあう舞台なのかもしれない。


http://www.uwworldseries.org/artists.cfm?page=peking
http://www.chineseacrobats.com/pacrobat.html