2006-01-01から1年間の記事一覧

阿佐ヶ谷ジャズストリート訪問

デジタル技術が発達すればするほど、デジタル化できないものの価値が鮮明に見えてくることがよくありますが、音楽のライブ演奏というのは そのように非デジタル的価値が際立つものの一つだと思います。 知り合いのサックス奏者 (森田 修史さん) が出演してい…

アートと消費主義

シアトルの Pioneer Square という地域は、歴史の旧い観光地なんだけど、同時に不思議な画廊もたくさんあります。 神奈川県藤沢生まれ・ハワイ育ち、ニューヨークでダンスの勉強をして各種公演などで活躍したあと現在はシアトルに在住という Maki Morinoue …

アンソニー・ギデンズ「第三の道」

第三の道―効率と公正の新たな同盟 を読みました。 ■雑記的要約 自由市場 (free market) は万能なのだろうか。 私たちは、伝統を無視して市場原理にすべてを委ねる社会、新自由主義 (neoliberalism; ネオリベ; サッチャリズムとレーガニズムに代表される) が…

電気自動車とブッシュ政権と日本の通信・放送の融合

いまシアトルでは、Chris Paine のドキュメンタリー映画 "Who Killed The Electric Car?" が上映中。 数週間前に観た地球温暖化についての映画と同様に興味を感じたので、観てきました。 (7/14/2006 21:20 at Seven Gables Theatre) 電気自動車の歴史は意外…

花火とミサイル

7月4日は、アメリカ独立記念日でした。 この日は、日本料理店で料理人をやっている知人のアパートにお邪魔して、花火大会の鑑賞会。 彼のアパートからは、 Space Needle や Lake Union が一望できる素晴らしい眺め。アパートの庭では誰かが Dance Music をが…

地球温暖化

東京はいま蒸し暑い日々が続いているのでしょうか。 シアトルは快晴が続き、夏が始まっています。 この時期は日没が遅く、夜 9 時すぎまで日が暮れません。 今日も日中はとても暑く、仕事の後、 Lake Sammamish State Park に散歩に行ってきたのですが、夕方…

サーカスを観ました

先日、サーカスを観てきました。 Cirque du Soleil (シーク・ドゥ・ソレー) がツアーでシアトルに来て、会社の近くの公園で上演されていたのが Varekai ("anywhere", という意味だそうです) というショーでした。 (6/7/2006; 20:00; Marymoor Park) 日本でサ…

二週間の東京滞在

昨夜 東京に着きました。 今回は 6/2 までの滞在。 この期間の私のゴールは、転職活動 (面談とか) と、もう少し長期的な興味に沿った知り合いづくりと情報収集。 これからの 2 週間の間に、人と会う約束やイベントに参加する予定などを すでに 10件以上入れ…

多様性とグローバリゼーションをめぐる最近のニュースについての雑感

多様性 (diversity) の大切さを軽視してしまう問題は、シアトルで生活して自分がマイノリティ民族の一人としての立場を経験してはじめて、リアルな問題として考えられるようになったことの一つです。 押しとどめようのない経済的・文化的グローバリゼーショ…

教育サービスと市民社会について雑感

今年10月に東京・豊洲にオープンする予定のキッザニアという施設は要注目だと (勝手に) 思っている。 その運営会社の社長である住谷 栄之資 (すみたに えいのすけ) 氏が 先日、ニュース番組に登場していた (日本テレビ社の Podcasting "汐留リーダーズEYE"、…

キャリア形成について、若い人たちに伝えたいこと=自分が聞きたい意見。

最近たまたま、仕事の選択やキャリアの形成をめぐって、これから社会に出たり大学生になろうとしている若い人たちに私たち年長者が伝えるべきことについて 興味深い意見をいくつかネットで見かけた。 意見(1)。 研究人生を、昇進ゲーム、研究者の棲み分け、…

ミヒャエル・エンデ「モモ」

今年の1月ごろ、この本をひさしぶりに再読したのでちょっとメモを書いた。 モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37) ミヒャエル・エンデの物語は、見かけは児童文学だけど、内容は大人たちと現…

チープ革命が中間業者に迫る変質

チープ革命についての興味深いニュースが 2 つ。 WAA 代表 Jim Sterne 氏、「Google Analytics」で Web 解析全体の底上げも (japan.internet.com, 4/7/2006) アクセス解析というサービスにおいて、 Google Analytics の無料サービスは「50点」と総合評価し、…

経団連のコンテンツ・ビジネスについての提言

4月18日付けで、日本経団連が「エンターテインメント・コンテンツ関係者の戦略的コラボレーションに向けて 〜ユビキタス時代の新たなビジネスモデル構築のための提言〜」を発表した (要約)。 ざっと読んだ感じだと、現状を俯瞰的にまとめてあり、政府の政策上…

地域を元気にするIT、元気にしないIT

鎌倉という地域の魅力を伝える treep というサイト (アロハス株式会社が運営, 代表 吉原 亘さん, 平成17年10月3日設立) は、地域を元気にするためのサービスとして一つの模範的な例だと思う。 基本的には観光と物販なんだけど、LOHAS の思想に沿ったプレゼン…

Google News に負けないニュースポータル Topix.net

ポータル + personalization + feed + CGM の mix がすすんでいる。 Newsweek,自社ブランドRSSリーダーを提供 (メディア・パブ, 4/17/2006) ニュースアグリゲーターのTopix.net,この1年間で利用者が2.3倍に (メディア・パブ, 4/17/2006) 230% Growth: Happ…

シアトルでも移民規制強化反対デモ

いつものように夕食を食べようと International District に行ったら、何やらいつもよりも人がずっと多くいて、デモ行進が行われている。 これは、今日 (4月10日) シアトルのダウンタウンで実施された、"National Day of Action for Immigrant Justice" の R…

経済ニュース要約 4/8/2006

関心をひかれたニュース、 4/8/2006版。 ■日本経済新聞(米州版) 4/1/2006日号 (Sat) 民主党代表が辞任へ、永田議員は辞職表明。 東証1部年度末。 2兆円企業、53社に倍増。 公的年金の市場運用、8兆7000億円増に。 (余裕資金運用額、05年末時点で焼く100億円)…

格差社会についての雑感

3月25日付けの日経新聞によると、John Micklethwait (ジョン・ミクルスウェイト) 氏が英 Economist 誌の編集長に就任したそうです。 このニュースを見て、2004年の年末から2005年の年始にかけて読んでいた A Future Perfect: The Challenge and Promise of G…

大前 研一「ロウアー・ミドルの衝撃」

大前 研一著 ロウアーミドルの衝撃 を読んだ。 ■要約 日本は、これまでの「提供者の論理」ではなく、生活者主権の国づくりに正面から取り組んでいかなければならない。 「新・資本論」(2000年)でも言ったが、ボーダレス化、サイバー化、マルチプル化による経…

経済ニュース要約 4/1/2006

関心を引かれたニュース・日経新聞より。 ■日本経済新聞(米州版) 3/24/2006 Fri NEC、BIGLOBE分社。住商など出資へ。 プロバイダーシェア、ニフティ、ソフトバンク、NTTコミュニケーションズ、NEC、KDDIの順。 消防庁、「安否情報システム」来年4月運用開始…

差別の強弱、不安の増幅、すべては連鎖。

3月27日のニュースによると、オウム真理教の松本被告の死刑が ほぼ確定だそうです [1]。 彼を死刑にしたからといって社会が実際に良くなるわけではないかもしれないけど、被害者の人たちの感情を手当てするために、死刑という制度は必要なのだろうと思う。 …

経済ニュース要約 3/25/2006

関心をひかれた経済ニュースの要約: ■日本経済新聞(米州版) 3/18/2006号 (Sat) ソフトバンク、ボーダフォンを買収 日本新聞協会・日本民間放送連盟、17日に緊急声明、14日の東京地裁決定 (読売新聞の取材源についての証言拒絶を認めず) に抗議 小泉首相、韓…

おいしい食事、ひとり暮らし、世界経済。

以前、東京の調布市に住んでいたころ、お弁当屋さん「オリジン弁当」[4] が好きでよく利用した。 ふつうの弁当屋さんよりもずっとおいしくて元気が出るお弁当と、おいしい お惣菜。 最近 知った大戸屋[5] もそうだけど、ひとり暮らしの私が きちんとした食事…

Sophie Scholl - The Final Days - (ドイツ 2005年)

2005年リリースのドイツ映画、Sophie Scholl - The Final Days - を映画館で観た。 [上映: 3/19/2006 (Sat) 21:35 Varsity Theatre, Seattle] ナチス政権下ドイツ、1943年に起こった史実をもとにしたドラマ映画。 White Rose という反ナチスの地下組織で活動…

紛争の心理学―融合の炎のワーク

紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書) 友人に勧められて読みました。 かなり重要な一冊だと思う。 これを読んで、いままで自分の中でバラバラだったいくつかの断片がつながった感じがする。 ジェームズ・レッドフィールドの「聖なるヴィジョン」…

残念、 Michio Kaku の講演聞けず。

今日 3/8 (Wed) は Seattle Town Hall で Michio Kaku (理論物理学者) が 19:30 から一般向けの講義をするという。 仕事を片付けて焦って会場に向かったんだけど、よりによって この日は SR 520 (会社からダウンタウンに向かう途中にある浮き橋) が緊急修理…

真理の言葉と機能の言葉。

シアトルに戻りました。 東京からシアトルへの飛行機はエアバスのA330だった (Northwest 8便)。 エコノミーだけど各席で On Demand の映画が見られるというのは便利 (座席は狭いけど、A330 のこの機能はかなりポイントが高いと思う --- エアバスあっぱれ、ボ…

再びシアトルへ。 進化は多様化。

スーツとネクタイを着ての2週間はあっという間だった。 今回の東京滞在はこれで終わり。 初対面の人たちにこんなにたくさん会ったのは何年ぶりだろうか・・・。 内訳 (Fun Stats): 東京に来る前にJob Searchサイト経由でメールを くれた人材紹介会社: 40 社…

仕事の可能性 2/26/06 版

2/19/2006 に東京に着いて以降一週間のあいだ毎日、東京で複数の友人や知人、社外のキャリアコンサルタントと会って話していて、いくつか鍵になりそうな言葉を学んだ。 また、人に会って話すことで、自分の中のストーリーを発見することも多かった。 以下は …