わらび座 シアトル公演


今日は、わらび座のシアトル公演を見てきた。 UW World Series の一環として開催 (2/11/06 Sat 8pm; Meany Hall)。


ソーラン節、佐渡おけさ、御神楽などをわかりやすくアレンジした performance。 Theatrical Experience としてなかなか良くできている。 '05年2月の KODO(鼓童) のシアトル公演に比べると、鼓童がとにかく太鼓中心だったのに対し、わらび座は 踊りとストーリー性に より重きが置かれていると思う。 パンフレットによるとこのわらび座は庶民 (Common people)の生活に根ざした唄と踊りを伝えようとしているとのこと。 たしかに日本の漁や田植えの唄、そして神話の踊りというのは世界の中での文化的価値が高く、わらび座が世界に提供するメッセージとしてイイ感じだなと思った。


ただ、日本の今を伝える表現としては限界も少しあると思った。 鼓童わらび座はたしかに確実にアメリカの観客の心をつかんでいるんだけど、この伝統芸能はピュアなエンターテイメントとしてプレゼンされていて、現代の日本社会とのリンクは見えにくい。 伝統芸能を使わずに現代日本アメリカの観客に対して直接的にプレゼンテーション / represent する意味では、岡山の山陽高校の吹奏楽部の演奏 ('05年12月) とか、文化女子大のファッションショー ('05年10月) のほうが、インパクトが強烈だったように思う。


観客の中には日本人は少なかったみたいだけど (北米報知の記者の佐々木さんを見かけた)、 Japanese American の人たち (日系2世・3世〜) はわりとたくさん見かけた。 シアトル近郊の日系太鼓グループのつながりの人たちがどうやら見学に来ているようだった。


一曲だけ、鼓童の公演のときにも聴いた曲 (秩父の yatai囃子?) を このわらび座もやっていた。どうやら定番曲らしい。


http://www.uwworldseries.org/artists.cfm?page=warabiza
http://www.warabi.jp/