残念、 Michio Kaku の講演聞けず。


今日 3/8 (Wed) は Seattle Town Hall で Michio Kaku (理論物理学者) が 19:30 から一般向けの講義をするという。 仕事を片付けて焦って会場に向かったんだけど、よりによって この日は SR 520 (会社からダウンタウンに向かう途中にある浮き橋) が緊急修理のため Closed で他の道路も大渋滞。 会場に着いたときは入場券は SOLD OUT (前売りなしの、早いもの勝ちの入場)。 私のほかにも数人の人が、 "I am disappointed" "What a shame" とか入り口で愚痴ってました。


Michio Kaku は、学生のときに著書 Hyperspace を日本語訳(「超空間」)で読んで、面白いなあと思った。 R. ファインマンもそうだけど、読んで楽しい説明を書ける物理学者ってカッコいいと思う。


今日 入れなかった会場から とぼとぼと帰りながら、高校生のときに大阪で聴きにいった クリスマス・レクチャーを思い出した。 イギリスのファラデーが始めたクリスマス・レクチャー (「ロウソクの科学」とか) は、1990年から毎年日本でもイギリスの学者を招いて行われていて、私が行ったのはたしか 1991 年、ケンブリッジ大学のマルコム・ロンゲアという教授が東京や大阪を講義ツアーしていた。 あのころって英語が全然わからなくて同時通訳に頼っていたけど、教授がいきいきと目の前でデモ (実験) をする姿は鮮明に記憶している (講義って本来は退屈なものじゃなくて刺激的なプレゼンテーションであるべきだ)。 いままで知らなかったけど、1992 年のクリスマス・レクチャーではなんとあのリチャード・ドーキンス博士 (「利己的な遺伝子」で有名) が日本に講義にきていたそうだ。


科学の世界は、政治色やイデオロギー色があんまりなくて、本当の意味でリベラルな雰囲気があっていいなあ。 人種や出身国による偏りも あんまりなさそうで、いい感じだ。 (政治色のある学問の話の例: ノーベル賞の「経済学」の部門が果たして人類普遍の貢献をしているのか疑問である (アメリカ・イギリスのイデオロギーに偏っていて、南側・東側諸国の人たちには役に立っていないのではないか)、と当のノーベル家の人たちが懸念を表明しているって今まで知らなかった・・。)


Michio Kaku の話が聞けなくて残念。 次の機会があるといいんだけど。