Sophie Scholl - The Final Days - (ドイツ 2005年)


2005年リリースのドイツ映画、Sophie Scholl - The Final Days - を映画館で観た。 [上映: 3/19/2006 (Sat) 21:35 Varsity Theatre, Seattle]


ナチス政権下ドイツ、1943年に起こった史実をもとにしたドラマ映画。 White Rose という反ナチスの地下組織で活動するSophie とその兄が 反ナチスのビラを配布しようとしたところを捕らえられ処刑されるあらすじを描いた映画。


印象に残ったセリフ (ちょっとうろ憶えだけど):
  取調官Mohr: "You are very gifted. Why you risk your life for false ideas?"
  Sophie: "It is your view of the world that is wrong."


このセリフ、アメリカ政府の非人道的な政策に抵抗して投獄された Ralph W. Emerson と、彼の友人 (名前が思い出せない・・ John Adams だったかな) の対話を思い出させる。
  友人 (牢の外): "Emerson, what are you doing here?"
  Emerson (牢の中): "John. What are YOU doing out there?"


映画の中でいちばん引き込まれたのは、Julia Jentsch の演ずるヒロイン (Sophie) が、Gerald Alexander Held の演ずる取調官 Mohr と白熱した質疑応答をする場面。 Julia Jentsch のブレない目線も素敵だけど、取調官を演ずる Alexander Held、前半はひたすら激昂しているんだけど、取調べの終盤から処刑の日にかけて、厳しさの影に悲哀と静かな暖かみを感じさせる演技をしていて、めちゃくちゃカッコいい (この人、何も喋らないのに、目だけで感情の変化が伝わっている)。


こうして命の犠牲の上で配られた leaflet が、最終的にイギリス・アメリカ軍の手にわたり、何百万部もコピーが作られてベルリンの街に上空からばらまかれたという話、不勉強で知らなかった。


この人たちの闘いが、現代の自分たちの暮らしに及ぼしている影響について考えさせられました。


リンク:
  White Rose の詳しい情報 http://www.jlrweb.com/whiterose/
  映画のサイト http://www.sophieschollmovie.com/