書評

アンソニー・ギデンズ「第三の道」

第三の道―効率と公正の新たな同盟 を読みました。 ■雑記的要約 自由市場 (free market) は万能なのだろうか。 私たちは、伝統を無視して市場原理にすべてを委ねる社会、新自由主義 (neoliberalism; ネオリベ; サッチャリズムとレーガニズムに代表される) が…

ミヒャエル・エンデ「モモ」

今年の1月ごろ、この本をひさしぶりに再読したのでちょっとメモを書いた。 モモ―時間どろぼうとぬすまれた時間を人間にかえしてくれた女の子のふしぎな物語 (岩波少年少女の本 37) ミヒャエル・エンデの物語は、見かけは児童文学だけど、内容は大人たちと現…

大前 研一「ロウアー・ミドルの衝撃」

大前 研一著 ロウアーミドルの衝撃 を読んだ。 ■要約 日本は、これまでの「提供者の論理」ではなく、生活者主権の国づくりに正面から取り組んでいかなければならない。 「新・資本論」(2000年)でも言ったが、ボーダレス化、サイバー化、マルチプル化による経…

紛争の心理学―融合の炎のワーク

紛争の心理学―融合の炎のワーク (講談社現代新書) 友人に勧められて読みました。 かなり重要な一冊だと思う。 これを読んで、いままで自分の中でバラバラだったいくつかの断片がつながった感じがする。 ジェームズ・レッドフィールドの「聖なるヴィジョン」…

Why Do I Love These People?: Honest And Amazing Stories of Real Families

あの Po Bronson がシアトルに来る !! これは見逃せない !! というわけで、近所の本屋さんに、彼の新著についての Book reading イベントに行ってきた (1/31/06 Tue 7pm, University Bookstore)。 Why Do I Love These People?: Honest and Amazing Stories …